Last update:2021,Sep,25

自由と革命の時代

映像作品篇 パトリオット

Patriot promo poster.jpg
By The poster art can or could be obtained from Columbia Pictures., Fair use, Link

<small5の個人評価>(異論はあるだろうが、受け付けない!)
点数の意味 1:ダメ 2:良くない 3:まぁまぁ 4:良い 5:オススメ!

総合点:4
史実性:4
ストーリー性:4
時代考証:5
テーマの深さ:3
わかりやすさ:3
ユーモア:3

監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ロバート・ダット
配給:コロンビア・ピクチャーズ
製作費:1億1000万US$
公開日:アメリカ 2000年6月28日
    日本 2000年9月23日

<主なキャスト>
ベンジャミン・マーティン:メル・ギブソン
ガブリエル:ヒース・レジャー
シャーロット:ジョエリー・リチャードソン
バーウェル大佐:クリス・クーパー
ヴィルヌーブ少佐:チェッキー・カリョ
タヴィントン大佐:ジェイソン・アイザックス
コーンウォリス将軍:トム・ウィルキンソン

small5
「「自由と革命の時代」の映像作品篇へようこそだぜ!ここでは、アメリカ独立戦争を舞台にした映画パトリオット(原題 "The Patriot")について紹介していくぜ!」
名もなきOL
「これって、2000年に公開された映画ですよね。当時、日本でも宣伝されていたのを覚えています。」
small5
「日本でも有名なアメリカの俳優、メル・ギブソンが主演だったからな。日本でもけっこう話題になったんだぜ。」
名もなきOL
「歴史モノの映画を見るといつも思うんですけど、歴史映画って全部が全部真実じゃないですよね?
small5
もちろんだ。「史実準拠」うたっていたとしても、商業映画である以上は聴衆ウケを考慮してシナリオを書かないといけないし、時代背景や登場人物、持ち物なんかのあらゆる要素を、何もかも再現するのは現実的にはムリな話だ。
名もなきOL
「ですよね。そうなると、歴史映画って普通の映画とあんまり変わらない気がします。」
small5
「そういう見方もできるな。だが、歴史映画の一つの効果として、視聴者に「実際はどうだったんだろう?」という興味を持たせることがあるな。お堅い文献や、専門家による研究ばかりでは、歴史に興味が無い人を惹きつけることは難しい。だが、映画だったらわかりやすい形で視聴者に伝えることができる。歴史映画には、歴史への興味の入り口としての役割があると思うぜ。」
名もなきOL
「パトリオットは、史実準拠なんですか?」
small5
「独立戦争を舞台にしている、という意味では史実準拠だが、物語はほぼフィクション、登場人物もほとんどフィクションなので、「アメリカ独立戦争を描いたフィクション」というところだな。だが、フィクションでも時代考証や調査を良く行っているので、時代背景をリアルに反映している作品に仕上がっていると思うぜ。」

導入

small5
「さて、『パトリオット』の紹介を始めよう。ネタバレはないので安心してくれ

物語は1775年or1776年のアメリカ大陸、13植民地南部のサウスカロライナ州、チャールストンでは、ボストンなど北部の州が蜂起して始まった独立戦争に加わろうと、気炎を上げていた。そんな中、主人公のベンジャミン・マーティン(メル・ギブソン)は、かつての戦争で活躍し「英雄」と称えられた男だったが、今では7人の子どもを持つ農園主として、静かな暮らしを送っていた。独立戦争参加に反対していたベンジャミンであったが、周囲は独立の正義に燃え、ベンジャミンの反対論はかき消されてしまう。そして、長男のガブリエルまでもがベンジャミンの反対を押し切って独立戦争に参加してしまった。
イギリス軍が上陸し、戦争が本格化すると敗北し続ける大陸軍。やがて、その戦火はベンジャミンの農園にもやってくる。迫るイギリス軍、蹂躙される農園、そして・・・・ベンジャミンは再び武器を手に取った。
ここまでだ。」
名もなきOL
「かつての戦争の英雄が、独立戦争で再び戦う、っていう話なんですね。メルさんはアクションが得意だから、メルさんがバッタバッタと敵をなぎ倒していくアクション映画なのかしら?」
small5
「単純に表現するとそうだが、それは派手な戦闘シーンだけを取り上げた見方だな。『パトリオット』は、家族を持つ男が戦争に参加する、というところにポイントがある。単に、強い戦士が戦う話じゃないんだ。家族を持つ男が、なぜ再び戦争に参加することになったのか。そして、どのように戦争を戦っていくのか、このあたりに注目しながら見ていると、なかなか考えさせられる作品になってるぜ。
そして、時代考証もかなりしっかり行われているので、派手さで人目を引こうとした、あり得ない武器や軍服、奇妙な戦闘シーン、非現実的な画面効果なんかもほとんどなく、かなりリアル思考で作られている。史実性やドラマ性を重視する人には、かなり楽しめる作品になってると思うぜ。」
名もなきOL
「へ〜、単純な戦争映画とは違うんですね。ちょっと見てみようかな。」
small5
「この映画を見て、歴史に対する興味が持てたり、独立戦争についてもっと知りたい、と思うきっかけができたら、small5最大の喜びだぜ。
この映画の内容について、より詳しく語ったページ「考察篇」を用意している。より深く『パトリオット』について、そして独立戦争について扱っているので、ぜひ見てくれよな。」


『パトリオット 考察篇』へ


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